桜色舞うころ

2020-04-21 0

桜色舞うころ


桜色(さくらいろ)舞(ま)うころ

私(わたし)はひとり

押(お)さえきれぬ胸(むね)に

立(た)ち尽(つ)くしてた

若葉(わかば)色萌(いろも)ゆれば

想(おも)いあふれて

すべてを見失(みうしな)い

あなたへ流(なが)れた

めぐる木々(きぎ)たちだけが

ふたりを見(み)ていたの

ひとところにはとどまれないと

そっとおしえながら

枯葉色(からはいろ)染(そ)めてく

あなたのとなり

移(うつ)ろいゆく日々(ひび)が

爱(あい)へと変(か)わるの

どうか木々たちだけは

この想いを守(まも)って

もう一度(いちど)だけふたりの上で

そっと葉(は)を揺らして

やがて季節(とき)はふたりを

どこへ運んでゆくの

ただひとつだけ確(たし)かな今(いま)を

そっと抱(だ)きしめていた

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雪化粧(ゆきけしょう)まとえば

想(おも)いはぐれて

足跡(あしあと)も消(け)してく

音無(おとな)きいたずら

どうか木々たちだけは

この想(おも)いを守(まも)って

「永遠」(えいえん)の中(なか)にふたりとどめて

ここに生き続(いきつづ)けて

めぐる木々たちだけが

ふたりを見(み)ていたの

ひとところにはとどまれないと

そっとおしえながら

桜色舞(さくらいろま)うころ

私(わたし)はひとり

あなたへの想(おも)いを

かみしめたまま



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